英語の勉強、とひとくちに言っても何だかんだやることが多いですよね。
まず英単語の暗記を集中してやったほうがいいのか、英文法から手をつけたほうがいいのか、それとも発音からなのかと悩ましいと思います。
もしあなたが時間の余裕がたっぷりある人だったら、英文法も英単語もリーディングも、すべてを併行して勉強していくことができるでしょう。
でも普通は仕事や家事があったりして、英語の勉強に割ける時間は限られているはず。
貴重な時間を割いて英語の勉強をするなら、やはり効率のいいやり方をするのがベター。何ごとも順番が大事。
家を建てるには土台から。
ダイエットするには脂肪を落とすことから。
絵を描きたければデッサンから。
という感じです。
そしてわたしは「苦痛が少ない」ことも重視しています。苦痛だと勉強の継続がむずかしくなりますから。
それでは初心者が英語を効率的に、なるべく楽しくマスターしていく順番を紹介します。
Step1.発音と英文法
Step2.英単語とリーディング
Step3.ドラマでの学習(リスニングとスピーキング)
発音だけ、とかリーディングだけ、とかひとつのことだけ集中してするのはあまりおすすめできません。
絶対に飽きます。嫌になります。
英文法を勉強していて疲れてきたら発音練習をする、とか英単語暗記が嫌になってきたらリーディングをしてみる、というように「暗記モノ」「理解モノ」「練習モノ」を組み合わせるのがコツです。
それでは各ステップごとに解説していきますね。
Step1.発音と英文法
初心者レベルの英語学習者には、まず英文法をザックリとでもいいのでマスターしてほしいところ。ただ、英文法はどうしても勉強していて楽しいとはいえません。
そこで英文法をやりつつ発音練習も合間に入れて気分転換しましょう。
英語だけではなく、外国語学習においてはまず発音を勉強しよう!ということが最近いわれるようになってきました。
正確な発音方法が身についているかどうかで、その後の伸びが大きくかわってきます。発音は英文法と同じくらい大事だと考えて下さいね。
英文を音読したり実際に英会話にトライしたりする時に、発音がいいと楽しいですし、気持ちよく勉強できますよ!
英文法の勉強法については別の記事でも何度か紹介していますが、おすすめ参考書はEvergreenとAll in one basicです。どちらか自分にあったものをチョイスしましょう。(詳しくは下記の関連記事を参照してください)
発音については、オーソドックスでコスパが良い「DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」がイチオシです。この本をやり通して、まだ物足りないと感じたら上級レベルの教材にトライするなり発音スクールを受講したりしましょう。
Step2.英単語とリーディング
さて、英文法と発音が一通りマスターできたところで英単語暗記をする土台ができました。
英文法の基礎ができていない、発音もあいまいな状態だと英単語暗記は茨の道となります。
たとえば10代前半ぐらいまでの若い人なら、力まかせの暗記というのがまだ可能かもしれませんが、覚えてもすぐに忘れてしまうんですよ。
英語力ゼロの人が必死に英単語暗記に取り組むのは、意味のない記号をガンガン覚えようとすることに似ています。
英単語というのは実際は英語力が上がるほど覚えやすくなっていくものなんです。
頭の中にある程度の英語の知識が積み上がってきてから、英単語の暗記をスタートさせましょう。
それと同時にリーディングもスタートしましょう。ここで、最近すばらしい教材を発見したので紹介します。
速読英単語 中学版 改訂版です。受験には定評のあるZ会から出版されています。
これは中学英語レベルの英単語をマスターすることが目的の教材ですが、リーディングの練習としても使えます。一石二鳥ですね。
この「速読英単語」はシリーズでたくさん出ていて、大学入試用の上級編もとても高く評価されています。わたしは上級編をTOEICで800以上をねらう人に勧めることが多いです。興味のある方は、アマゾンレビューで確認してみてくださいね。
もちろんペンギン・ブックスのような簡単な物語を読むシリーズに挑戦したり、英語学習者向けの新聞を読んだり、自分の好みに合うものでリーディングしてもいいですよ。
Step3.ドラマでの学習(リスニングとスピーキング)
このステップでは学習目的によってはドラマではなく、オンライン英会話で英会話を集中してやったり、英検やTOEICなどの試験対策をしてもいいと思います。
わたしとしてはドラマでの勉強がイチバン楽しいということでお勧めです。
ただ注意してほしいのが、ドラマで話されるセリフが学習してきた「正しい英文」とはかなり違うということ。ここで初心者レベルの人はギャップの大きさに戸惑ってしまうんですよね。
もしNHK英会話講座が苦痛にならない人ならば、テキストを購入して勉強してもいいんですが、ワタシ的にはスキットがとにかくつまらない。眠くなってしまうんです。(^_^;)
学習者むけに緻密に作られているため、ちゃんとやり遂げられたら実力はつくとは思うんですが。
できればNHKの講座ではなく、生のドラマにチャレンジしてみてください。初心者にお勧めは「フルハウス」ですが、自分が大好きなドラマがあればそれで勉強してみてくださいね。
英文セリフで理解できないものはまずググってみる、それでもわからなければ一旦そのまま先に進みましょう。もしくは、オンライン英会話で講師に質問してもいいですよ。
ただ、アメリカのドラマのセリフならアメリカ人の講師に聞いたほうがいいかもしれません。フィリピン人の講師だとネイティブ独特の表現や省略についてあまり知らない人もいますから。
最後に
ということで、英語を勉強する順番をステップごとに説明しました。
英語学習についてはたくさん情報があるので、特に初心者の人はあれこれ迷ってしまいがちです。
もったいないことに、迷っている間にどんどん時間が過ぎてしまいます。
今回わたしが紹介した順番について「いや、違うだろ!」と思った人は、この通りでなくてもいいので、自分の感覚を信じてまずは英語の勉強に取り組んでください。
「正しい順番」で学習した方が効率はいいと思いますけど、
とにかく英単語をまず1000語は覚えないと気持ち悪くてしかたない
1冊の音声付き教材で、英単語、英文解釈、リスニング、英文法すべてを同時に学びたいんだ!
といった強い情熱を持つ人は、独自のやりかたで全然いいですよ。
英語学習はなかなか終わらない長旅です。まずは出発することから始めましょう。