雑記

ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ シーズン1」で女の人間関係を考察してみた

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https://www.hbo.com/big-little-liesHBOオフィシャルサイト

こういう女、いるよなぁ…

初めてこのドラマを視聴した時につくづく思いました。

ママ友3人組が中心となってストーリーが展開するんですが、そのうちのひとり、マデリンがあまりに典型的な「攻撃的な仕切り屋さん」だったもので。

ママ友の中に限らずどこにでも「攻撃的な仕切り屋さん」っていませんか。わたしは職場でたまーに出くわしますね。

でも、ホントウに怖いのはこういう人じゃないんです。

「ビッグ・リトル・ライズ」はママ友同士だけでなく、女性のコミュニティーでボスキャラとの摩擦を避け、うまく人間関係を築いていくにはどうしたらいいかというヒントがつまっています。

とはいえドラマの登場人物たちの言動は、アメリカ人独特のオープンさがあったり、他人と対立することをためらわないところなど日本人とはやっぱり違うところもあります。

そのへんはアメリカのドラマということでお許しくださいませ。(^_^)

スターチャンネル公式サイトよりあらすじ引用

https://www.star-ch.jp/drama/big-little-lies/sid=1/p=i/

舞台はカリフォルニア州モントレーの高級住宅街。美しい景観と立ち並ぶ豪邸、ビジネスで成功する夫、そして可愛い子どもたち。しかし、ある日、子どもたちの通うエレメンタリースクールの行事で謎の事件が起こる。事故か? 殺人か? 始まりは6ヵ月前の入学オリエンテーションに遡る。子どもたちのささいなトラブルをきっかけに 炙り出される、偽りに彩られたママ友たちの赤裸々な裏の顔。母親たちの競い合い、父親たちのいがみ合い、街中に撒き散らされるゴシップ…。

子育て、不倫、DV、離婚など、夫婦間において女性が抱える悩みや秘密、闇を描き出す一方、誰が加害者”で、誰が被害者”なのかが 次第に解き明かされていくミステリアスな展開にも目が離せない。

※現在アマゾンプライムで視聴できます。

主な登場人物たちの性質

マデリン→仕切り屋。面倒見が良い。気が強い。思いやりはあるが自分本位。気に入らない人には攻撃的。

セレステ→穏やかで頭がよく、冷静、忍耐強い。ひそかに夫からのDVに耐えているが親しい友人のはずのマデリンやジェーンには打ち明けない。

ジェーン→正直、誠実、精神的に強い、どんな時も勇敢にがモットー

ボニー→自由奔放で一見おっとりしている。 夫の前妻の子供と仲良くして勝手なお世話をやいたり、自分が男性に魅力的に見えていることを熟知しているという面もある。

レナータ→プライドが高い。気が短い。攻撃的だが仕切り屋ではない。

その他レナータのコバンザメ?のような主婦たち→セレステの旦那が年下で、人前でいちゃつくのがみっともないとか、マデリンがすべての問題の原因とか、ジェーンは変わってるいから息子もおかしいなどと無責任にくっちゃべっている

マデリンとのつきあいかた【ボスキャラ】

マデリン

ドラマの冒頭から、ママ友やママ友のダンナたち、学校の教師、校長などが口々にマデリンはトラブルメーカーだと証言しています。

たしかにお節介なところがあり、他人のことに口をつっこむのが大好き。そればかりか自分の気に入らない人にはトコトン攻撃をするというたまらん性格の女性なんです。

でも私からするとマデリンって「わかりやすい」ボス的なキャラなので、そんなにつきあいにくいタイプではないんですね。

マデリンのような人は「庇護を必要としている」「自分に頼ってくれる」そして「自分を受け入れてくれる」人が好きです。

マデリンの夫エドも「キミは傷ついた人に惹かれるんだろ」と仲良しのジェーンやセレステが、何らかの問題や辛い過去を抱えていることを指摘していました。

もし身近にマデリンのような人がいれば、私なら積極的に相談をもちかけたり頼ってみたりします。

もちろん面倒なので距離をあけたいところなんですよ。でも例えば職場にこのタイプがいたら、ある程度はうまくやっていかないと大変じゃないですか。

まして攻撃の対象になったりしたら辛くなるので、いっそのこと仲良しになったほうが楽だと思います。

マデリンと仲良くしているジェーン、セレステもそんなスタンスのように見えました。2人とも別にマデリンに媚びを売ったりゴマをすったりしているわけではありません。

セレステはマデリンに時おり控えめではありますが「ちょっと、言い過ぎよ」とか「その質問はぶしつけだよ」なんて注意したりもします。

暴力夫のことも相談しないし、特にマデリンに何かを頼ったりもしてません。けどマデリンが別れた夫と現在の妻のボニーについて、悪態をついても笑って聞いてあげたりしています。

セレステ

ジェーンは息子がレナータの娘をイジメていると濡れ衣を着せられ、レナータから激しく非難されていました。

そこへマデリンが火に油をそそぐようにレナータを煽り、かなりこじれてしまったんです。でもジェーンはマデリンに抗議はしません。直接レナータと対決して和解へもっていったんですよ。

いっぽうでジェーンは率直にマデリンに自分の過去のトラウマを語ったり、息子を学校へ迎えに行けなくなった時は、ピックアップを頼んだりしてました。

ジェーン

マデリンはそんな時、ジェーンの力になろうといろいろ調べたりアドバイスをしたり快く頼みを聞いてあげたりしています。

セレステとジェーンはそれぞれマデリンに一方的に仕切らせる事なく、自分を抑えることなく適度な距離をおいてつきあえてるんです。

うまくつきあうコツはマデリンが嫌いな人を攻撃しても批判しないで、自分勝手な言い分を聞いてあげること。でも喧嘩にはかかわらないようにすること。

ドラマではマデリンがレナータとボニーを特に激しく攻撃してるんですが、セレステもジェーンも便乗して同じように攻撃したり悪口を言ったりしていません。

ただ「あなたの気持ちわかるわよ、マデリン」といった表情で見守っている感じです。そして2人ともレナータやボニーとそこそこ良好な関係をキープできています。

レナータとのつきあいかた【孤独な女王】

レナータ

マデリンが敵視しているレナータ。この人もかなり気が強くて攻撃的です。

ある意味2人はよく似ているんです。

決定的な違いはレナータはマデリンほど仕切りたがりではない、というところでしょう。

いちおうレナータに群がっている子分のようなママたちがいるんですが、特にレナータは世話をやいたり自分の側につかせようと頑張ったりしていません。

会社役員で仕事人間でもあるため、ママ友たちのリーダーとしてどうこうすることに興味はなさそうです。

レナータはジェーンの息子に娘がイジメられていると思いこみ、教師や他のママ友の前でジェーンを怒鳴りつけたりはしてました。それは、自分の娘を思ってのこと。

最終的にはジェーンがレナータに冷静に語りかけ、自分たちの子供が辛い目にあっているという心情を分かち合います。レナータが自分のしんどさに理解を示したジェーンに心を開いたんですね。

レナータのような人は、こちらから絡まない限りそんなに問題はなさそうです。もし直属の上司とかなら、ミスするとブチ切れられそうですが(^_^;)

「この、ハゲーっ!!」で有名になった豊田真由子さん的なイメージがあります。有能すぎて、つい周りの人間にイライラを爆発させてしまう。

基本は付かず離れずで、もしトラブルが発生したならジェーンのように率直に自分の考えを言い、相手の気持ちにも寄り添うようにするのがベストかと。

ボスキャラより厄介な存在、ボニー

ボニー

ボニーは問題人物マデリンの前夫ネイサンの妻です。

このボニーなんですが、穏やかで控えめ、マデリンに強い言葉で意見されたら怯えつつウンウン聞いてたりするんです。

わたしは個人的にこのタイプがイチバン苦手。マデリンやレナータの方が全然マシ。

おそらくこのドラマを視聴した人で、同じように感じた人はそんなにいないかもしれませんね。ボニーって無害に見えますから。

でもこのヒトがやってることを冷静にみていくと、どうなのよと思うことが多い。

例えばマデリンが参加している演劇の公演を中止させようとする署名運動で、しれっと署名してから「マデリン、署名したんだけど取り消すから!よくわかってなかったのよ。」と弁解するとか。

ちょっとわざとらしくないですか?

マデリンの長女アビゲイルと仲がよく、頼まれて医者から避妊ピルを手に入れるようにしてあげるとか。

アビゲイルは、ボニーの現在の夫ネイサンとマデリンとの間に生まれた娘ですから、勝手に親の許可が必要な避妊ピルを与えるような事をする資格ないんですよ。

母親のマデリンの押し付けがましさにアビゲイルが反発して、ボニーを慕ってるんだけど、そのことに優越感を持ってそうです。

ネイサンもアビゲイルもマデリンを疎ましく思っている。わたしはネイサンに愛されてるしアビゲイルもわたしが好き…てな感じで。

潜在意識の中に優越感があるだけで、あからさまにそう思ってはいないんでしょうね。

だからボニーは常に

自分は思いやりがあるいい人なのに、なぜかマデリンのようなオカシイ人に攻撃されてしまう」被害者というスタンスです。

でも実際にはマデリンの神経を逆なでするようなことを割とやってしまってる。その自覚がないだけ。おとなしげな雰囲気をただよわせてるから、目立たない…

ボニーが好きなこのドラマのファンには怒られそうですね(・・;)

でも、ボニーがやったことにマデリンが激怒するのは理解できます。怒り方を考えろよとは思いますが。なんか自分が他人にどう見えてるかを考えなさすぎるんですよね、マデリンは。

その他大勢のザコたち

レナータやマデリンの顔色をみながら勝手な噂話に講じているだけのママたち。そのうちの狡猾な何人かは、レナータがマデリンやジェーンへの怒りを募らせていくのをワクワクしながら見物してます。

そしてジェーンの息子がレナータの娘をイジメているということで、わたし達はレナータの味方よ!とばかりに学校から追い出そうと画策します。

みものはレナータとジェーンが和解した後、ザコママの1人があわててジェーンに弁解するところ。

「あなたもわかるでしょ、わたし達は自分の子供を守るために必死なのよ」と。

するとすかさずジェーンが

そうね、みんなで協力しあわなきゃね、ところであなたの味方っているの?」と返します。

レナータの影に隠れてコソコソ陰湿なことをしていたザコに「恥を知れ」とばかりに言い放つジェーン、かっこいー!!

…ということで、力強いキャラに追従して噂話するぐらいならまだしも、調子に乗ってそれ以上のことをしようとするその他大勢たちには要注意です。

女は陰険だとか女は怖いとか

女ばかりの職場は人間関係がドロドロなことが多い、なんて言う人がいますよね。

それじゃぁ男ばかりの職場って人間関係が爽やかなの?

ドラマの「半沢直樹」シリーズなんて男どうしで足を引っ張りあったり、嫉妬して同僚を罠にかけたりメチャクチャやってるのに?とついツッコミたくなります。

とはいえ私自身、これまで女性中心の職場で働くことが圧倒的に多く、色んな人間関係のトラブルも経験してきました。

自分が血祭り(?)にあげられたこともあるし、誰かが嫌がらせをされたり噂をまき散らされているのを目撃したこともあります。

「ビッグリトルライズ」の登場人物たちのようなキャラにたくさん出会ってきました。

実際にわたしが恐ろしいと思ったのは、無責任な噂を吹聴してまわるザコキャラと「自分は控えめな良い人」というイメージを「無意識に」演出しているボニーのような人です。

マデリンやレナータのような人だったら見るからに「取り扱い注意」という信号が出まくってるので、気をつけようと心構えすることができるんですよ。

でもボニーのような「一見おとなしく、控えめな、いい感じ」の人って最初はわからない、というか最後までわからないこともある。

このドラマで別にボニーはなにか悪だくみをしているわけではないんだけど、明らかにマデリンを挑発して怒らせ、さらに問題を大きくするように「無意識」に持っていってるのが恐ろしい。

わたしは過去にその他大勢のザコが意味不明な悪い噂をある人について流し、それをボニーのような「良い人」が「悪気なく」「よかれと思って」上司に相談するというカタチで大問題にまで発展させたのも目撃しましたよ…

マデリンのようなボスキャラなんて天使みたいなもんです(言い過ぎ?)

最後に

ビッグ・リトル・ライズ」はシーズン2も既に放映されていますが、わたしはまだ視聴していません。

シーズン1と主要な登場人物は同じようです。そしてなんとメリル・ストリープも新たに出演しているとか。

もしかすると私が要注意人物としてディスってしまったボニーが実はめっちゃ良い人だったみたいな展開になってるかもですが、別にいいんです!

あくまで今回はシーズン1の内容だけで考察しました、ということでよろしくお願いします( `・∀・´)ノ

 

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