この記事を書いている2020年6月27日は土曜日です。
ネット検索をしていたら突然、「Googleユーザーのあなた、おめでとうございます」とかなんとか書いているポップアップがでてきたんです。
バツで閉じたら、閲覧しようとしていたサイトではなく「毎週土曜日に10名の幸運なユーザーが選ばれてギフトが贈呈されています…」とな。
Googleは確かに大きな収益をあげていそうだど、毎週10名にギフトをあげるなんて太っ腹!どんなギフトかにもよるけどもね。
読んでいくと何と4つの質問に答えれば、最新のiPhone11proやiPadやPlayStationの中から好きなものを選んで賞品を受け取れるかもしれない、という。
もう最初から怪しい…怪しすぎるぞ!と警戒心のカタマリであったが、好奇心もあって4つの質問には答えた。
答えましたよ、その先に待っている目くるめくフィッシング詐欺の世界に導かれて(≧∇≦)b
回答後すぐに「全問正解です!おめでとうございます!賞品を選んでください」という文言がでてきたのでiPhone11Proを選択。
次の画面でメールアドレスの入力欄と、iPhone11Proの商品写真に¥100の表示があるのを見て即座にブラウザバック(戻るボタンで直前のページにもどる)した。
メルアド入力の次にいけば、名前や電話番号や100円を支払うためのクレジットカード入力欄がでてくる、とわかったからだ。
クレカ情報なんて死んでも渡すもんか!
そして完全に前のページにもどる前に、あわててスクリーンショットをとった。↓
わかりにくいスクショですみません💧
その後、クルクル検索中で真っ白な画面になってしまった。
これは絶対にフィッシング詐欺に違いないと確信したから、最初のページから全部スクショを取っておきたかったのに…ちきしょー!!(●`ε´●)
※フィッシング詐欺とは→ザックリ説明すると個人情報をオンライン上で不正に取得する詐欺のことです。個人情報は名前、メルアド、電話番号、クレジットカード番号などが含まれます。
くれぐれも気をつけて、詐欺犯に自分の情報は絶対に取られないようにしましょう!!
ちょうど1年ぐらい前のこと。このブログを立ち上げて1発めの記事がアップルのフィッシング詐欺にひっかかった体験談でした。
この時の体験が強烈すぎて、どこからメールが来てもだまされないぞーと固く決心していたわけですが… 今回はメールじゃなくてネット検索中に突然フィッシング詐欺広告がでてくるパターンでしたね。
前回に騙されたようなアップルからメールで「早く対処しないと大変なことになるよ」的な、こちらの不安をあおるカタチではなく「プレゼントあげます」と喜ばせて個人情報を抜き取ろうという手法です。
人間は、やはり不安になったり怒ったり喜びの絶頂といった感情が大きく動く瞬間に判断力が鈍るものなんでしょう。詐欺犯はそのことをよーく知っているんですね。
感情に揺さぶりをかけて、他人のクレカ情報を盗もうとするなんて悪辣すぎます。
こういう犯罪って取り締まるのが難しいんでしょうか。
ネットで検索すると今回の「Googleからおめでとうございます!」のフィッシング詐欺の情報はちゃんとありました。2年も前からあったんですね。
https://did2memo.net/2018/02/24/malicious-web-page-rewards-for-google-users-page/#i-4
↑ほぼこの記事と同じ文言で誘導されました。とても詳しく解説されています。
とにかくシンプルに覚えておきたいこと
・ただでプレゼントあげます、とか賞金が当たりました、のたぐいは100%詐欺だと思っていい。
自分から抽選に応募したり、宝くじを買ったのではなく、何もしてないのに唐突にモノやお金をくれることなんてありえない
・〇〇しないと大変なことになりますよ、✕✕したほうがいいですよ、という警告とか忠告もほぼ詐欺で間違いない。(たとえばウィルスソフトをインストールした方がいいとか)
なにか問題があって相談したのでない限り、どこの誰かわからないところからのメッセージは無視するのがいちばん
そして何よりもクレジットカード情報は絶対に入力しないことです。
クレカ情報の入力が必要なのは、Amazonとか楽天とかYahooショッピングでみずから買い物をしてカートに品物を入れて支払い方法でクレカを選択した場合だけですよ。
おまけ:フィッシング詐欺サイトの日本語がひどい件
アップルの詐欺メールの日本語もそういえば不自然極まりない文章でした。最初に読んだときは内容にショックを受けて気づきませんでしたが…
今回スクショできた商品ページの下に記載されている日本語を読んでみてください。
お値段は?
メンバーシップのキャンセルは簡単です。とメンバーシップは3日間の試用期間があります。試用期間の終了前にキャンセルされない場合、30日ごとにリラ(製品により異なります)が請求されます。
リラって何なんでしょう。イタリアのリラかトルコのリラか…
犯人はイタリア人かトルコ人と思わせたい工作なのか?
当選するにはどうすればよいですか?
すべての参加者は自動的に抽選に登録されます。参加者数が15000人に達するたびに毎回新しい受賞者が抽選されます。受賞者には、後日、賞品のお届けなどについてご連絡いたします。製品が在庫切れの場合、賞品に類似する製品をご用意いたします。
当選するにはどうすればよいですか?っていう質問も変だけど答えがひどい。自動的に抽選に登録されますとか。
これなんですか?
これはありふれたゲームではありません。ゲームのエキスパートがデザインしたこのゲームは、楽しみながら頭をきたえることができます。これまで思いもつかなかった方法で脳の働きを改善します。
これなんですか?って!!!
いったい何のゲームの説明なんですかねー
質問がありますか?
ご質問やお困りの場合は、月曜日から金曜日の午前10時から午後4時(中央ヨーロッパ標準時)までにnfo@creditsupport.info(英語サポート)までお問い合わせください。
中央ヨーロッパ標準時刻にあわせてメールしろとか。あからさまな偽メルアドとなぜか「英語サポート」まで問い合わせろという要求。英語が苦手な人なら問い合わせをためらうでしょうね。
こういうところを落ち着いてじっくりと読めば普通は強い違和感を持つはずです。
問題はiPhone商品のメルアド入力欄の近くに「オファーの残り時間」という項目があって、あと59秒…というところからカウントダウンされるんですよ。
だから、「早く入力して次へ行かないと、モタモタしていたら他の人に取られる!」という気持ちになるかもしれません。
ちなみに私はこのカウントダウンをずーっと残りゼロ秒になるまで眺めていました。そしたらゼロの次にまた59秒に戻ってカウントダウンが始まりました(笑)
まるでマンガのようなお粗末な展開には苦笑いするしかありません。
でもフィッシング詐欺にあったことのない人であれば、落ち着いてサイトの内容を観察なんてできないはずです。
わたしは1年前の学習効果が大きかったので今回無事だっただけですからね。
とにかく個人情報の入力を求めてくるようなメールは即削除、サイトはバツ✕で閉じましょう。どれだけ衝撃的な内容でもオイシイ話でも詐欺を疑ってかかりましょう。
いや、詐欺なんかじゃないよ!と思ったとしてもせめてネット検索して確かめた方がいいです。
個人情報を盗まれてからでは遅いんですよ。
どうか1人でもフィッシング詐欺での被害を減らせますように。
そしていつの日かフィッシング詐欺犯が一網打尽にされますように祈ります。