雑記

【Netflix】ドラマ「オレンジ・イズ・ニューブラック」レビュー

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IMDb Orange is the new black

ネットフリックス、最高!

と叫びたいくらい、久しぶりに面白くてハマったドラマ。

7シーズンもあったので時間がかかったけど、最後までダレずに視聴できました。

ここ数年アマゾンプライムだけで海外ドラマを楽しんでおり、ネットフリックスの月額料金って高すぎるよなぁ…とためらってたんですが、もっと早く会員になってれば良かった。

この「オレンジ・イズ・ニューブラック」はネットフリックスの代表的なオリジナルドラマとして有名みたいですね。わたしは今回見るまで全く知りませんでした (-_-;)

女子刑務所が舞台になっているドラマって、そういえばHuluで配信されている「ウェントワース女子刑務所」というのがありました。シーズン2ぐらいまで見てやめましたが。

「ウェントワース…」もそれなりに面白くはあったんですが、どうもストーリーも登場人物たちも、陰気で重苦しい雰囲気が勝っていたんですよ。

「オレンジ…」はいちおうコアストーリーは深刻でもコメディ・ドラマとして制作されているため、「笑いあり、涙あり」で全エピソード見れたというのが大きい。

もちろん刑務所内のゴタゴタした人間関係やら事件やらいろいろと勃発して、不穏な展開をすることも多かったですけどね。

それでは「オレンジ・イズ・ニューブラック」の魅力を力いっぱい紹介していきます!

ドラマのテーマは重厚だけどユニークすぎる登場人物と衝撃的な言動にクギづけ

アメリカ社会が抱えている人種やジェンダー差別、貧富の差、刑務所の劣悪な環境などヘビーな内容が盛り込まれているにもかかわらず、重すぎない。

とはいえ軽いタッチで描かれているのかというと、そうでもありません。

ストーリー自体はそんなに笑えないんですが、登場人物たちがとにかく個性豊かで魅力的なんですよね。

背負っている罪はそこそこ重い。そして生まれ育った環境や家族に恵まれていない人たちがほとんどです。暗闇と重い罪を背負っているけど、彼女たちのトラブルへの対処のしかたが独特すぎて笑えるというか。

「そうくるかぁー(# ゚Д゚)!」

「はっ?!なんでそんなことするの(・・;)」

「ちょーやめとけーっ(゜o゜;」

とボウゼンとなること請けあいです。

ここで主な登場人物を簡単に紹介しておきますね。

パイパー

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いちおう主役なんだけどウザイ。刑務所ではどちらかといえば嫌われている。裕福な家庭で育った白人。美人で、いつも被害者みたいに悲しげな表情をしている。自分本位で割とブラックなところがある。

アレックス

パイパーの元カノ。クール。つきあっていた10年前に、パイパーに自分がやってる麻薬の運び屋稼業を手伝わせる。刑務所でパイパーと再会してからは改心して悪には手を染めないように頑張る。そしてパイパーのことを守る。

レッド 

髪を真っ赤っかにしているレッド…最高。肝っ玉ロシアのおかん。慕ってくれる手下たちを「娘」とよんで可愛がる。でも裏切れば怒り狂って仕返しするし、おきて破りにも厳しい。

ローリー

精神を病んでいて、幻聴に苦しんでいる。犯罪は特におかしていないのに病院ではなく刑務所に入れられた可哀想なひと。政府機関に自分は狙われていて、監視されていると信じている。

ニッキー

レッドに娘のように可愛がられている。お調子者。薬中毒に苦しんでいて、やめようともがき苦しむ。最後は成長をみせて、周りの囚人で問題を抱えている人を助けるようになる。

クレージーアイズ

底抜けに明るい、面白い。みんなにも好かれている。しかしローリーと同じような精神的問題を抱えている。ときおり幻聴や幻覚に悩まされる。

テイスティ

頭が切れる、黒人のリーダー格。友人に偽証され、濡れ衣で終身刑になってしまう。自殺しようとしたが思いとどまる。

ダヤ

まだ若くて、シーズン1では刑務所に慣れずおどおどしていた。ところがある看守と恋に落ちて妊娠した後で捨てられ、赤ん坊は取り上げられ、刑務所の暴動で誤って職員を銃で撃ってしまい終身刑になってしまう。最終シーズンでは薬を売りさばき、ヒスパニック系囚人のボスになる。シーズン1とは別人。

制作陣のこだわりが感じられる、原作をもとに作り込まれたエピソードは映画クオリティー

1シーズン13話で、1エピソードが60分から80分ぐらいとボリュームたっぷり。一律の時間ではなく、エピソードによっては1時間半という映画なみの長さになっています。でも長さを感じさせません。

刑務所内のできごとだけではなく、それぞれの囚人たちが犯罪に手を染めて刑務所に入るまでの状況も丁寧に描かれています。

この辺がストーリーにより深みをもたせていて視聴者を飽きさせないんですね。

ちなみに女優のジョディ・フォスターが監督をしたエピソードもあると後から知って驚きました。

俳優陣の演技もすばらしい。本当に囚人だった経験があるのかと思うくらい。そしてユニークなキャラクターを存分に演じきっています。クレイジーアイズを演じたウゾ・アドゥーバはエミー賞を受賞しました。

最近アメリカでおんなじようなコト確かあったよね... デジャヴュ感のある事件がこのドラマの中で発生している件

2020年5月25日にジョージ・フロイドが警察官に拘束される際、首を膝で圧迫されて窒息したという事件がありました。

白人の警察官が黒人のジョージ・フロイドを殺したということで、事件の起こったミネアポリスだけでなく全米での暴動にまで発展してしまったんですが...

本ドラマ「オレンジ…」のシーズン4の終盤で、黒人のプッセイが白人の看守に取り押さえられて死亡するという事件がおこります。そして当たり前のように刑務所全体を巻き込む暴動になる。

シーズン5は囚人たちが職員たちを人質にして刑務所を乗っ取り、刑務所運営側に自分たちの要求をつきつける。そして暴動を制圧するため、あの手この手で囚人を懐柔しようとする刑務所運営のトップたちとの攻防戦が描かれています。

みていて思いました。

このパターンってジョージ・フロイド事件と同じ構図じゃないか?

「オレンジ…」のプッセイは別に何も悪いことをしてなくて、ただ食堂で騒動がおきて、みんなを落ち着かせようとしていました。そこへ看守がとびかかって押さえつけたんです。

それだけで何故かプッセイ、死んでしまったんですよね。首を押さえつけられたわけでもないんですが。

いっぽうで実際におきたジョージ・フロイド事件では、首を押さえつけられてたフロイド氏は偽札を使用した容疑で逮捕されようとしてました。で、逮捕に抵抗して拘束されるときに事件がおきたわけで。

どっちかといえば「オレンジ…」の状況のほうが理不尽な感じがします。このシーズンがアメリカで実際に放映されたのは2016年。このドラマは大人気だったらしいので、アメリカ人からみても共感できる内容だったんでしょうね。

というか、よくある話なんだろうか。白人警官が黒人を捉えようとして「たまたま」殺してしまうということが…その後、暴動がおきるのはお約束?

そしてやっぱりアメリカは「白人VS 黒人」なんですよね。いちおう「オレンジ…」ではヒスパニック系アメリカンも存在感を示しています。しかしアジア系は珍しく日系アメリカンがひとり出演していたとはいえ、あんまり存在感なし。

わたしがアメリカに滞在していたのは1995年から2000年にかけてですが、当時ものすごく感じたのは「白人と黒人ってお互い信用してないんだな」ということです。

そして、中間(?)のアジア系は白人と黒人からは置物のような「目に止まらない」存在なんだな、とも思いました。

大学では文学をメインに授業を取ってましたが、黒人文学がテーマだった時も白人学生と黒人学生で活発に「イマイチかみあわない」ディスカッションが行われていたのを覚えています。

彼らからは見えない存在の日本人留学生として、黙って聞きながら白人と黒人の間にとんでもなく深い溝があることを実感しましたね。

あれから20年経っても同じ。たぶん20年後も変わらないんでしょうね。

何故か笑える囚人たちの言動(ネタバレ注意)

もしこれから「オレンジ…」を視聴する予定の人は以下、ネタバレありますので何ならとばしてくださいね。

このドラマ、シーズン全体を通してそうだったんですが、クスッとした笑いじゃなくお腹を抱えて大笑いなシーンも多いんです。

例えば主人公パイパーの元カノ、アレックスが看守として刑務所に乗り込んできた元ボスの殺し屋に襲われるシーンがあります。馬乗りで首を締められるんです。

そこへ、自分は政府機関に狙われているという妄想にとらわれているローリーという囚人が飛び込んでくる。そしてアレックスを助けようと、その看守(殺し屋)をボコボコにけり倒して逆に殺してしまう。

刑務所内で殺人!しかも主人公パイパーの元カノがらみ…これは深刻な事態になるー!

とソワソワして見ていたらローリーが無邪気な表情で

「アレックス!みんな湖に遊びに行ったよ。一緒に行こうよ。」と誘う。

頭を抱えるアレックス…

そして死んだのは、政府機関が送り込んできた殺し屋だと主張するローリーに、アレックスが自分の元ボスの殺し屋だと説明すると、

「あっ、そうなの?じゃあねー」 とその場を立ち去ろうとするローリー。

「じゃあねーじゃないよ、アンタが殺したんでしょ!」 と叫ぶアレックス。

「えっ、でも私アンタを助けたじゃないっ」と言い返すローリー。

死体を前にかけ合い漫才をするふたり。

さらに、いったん死体を隠してからも焦るアレックスに対してローリーがトンチンカンなことばかり言い出す。

そのうちフリーダという高齢のイケイケ囚人に殺人がばれてしまう。で、退屈していたフリーダに死体の上手な隠し方を指導される(笑)

ある日「ねぇ、わたし誰か殺したっけねぇー、それとも夢だったのかな?」と真顔でローリーに聞かれたアレックスは、脱力してついに他の人に相談する決意をする。

その相談相手がロシア系のボス、レッド。真っかっかに染めた髪をしたレッド。

レッドは主人公パイパーや元カノのアレックスとそこまで仲良くはなく、敵視していたこともあるのに、相談したら何だかとても協力的。

いそいそと「全く、しょうがない子たちだねぇ~」と孫の面倒でもみるかのごとく殺人事件の隠蔽工作を手伝い始めるレッド。何なのこのノリは!

おまえら、殺人を何だと思ってるんだー!レクリエーションか??

とツッコミながら、大笑いしてしまいました。(^_^;)

コメディだけどリアルで悲しい

主人公のパイパーは無事出所にこぎつけるんですが、多くの囚人仲間たちは出所してもまた犯罪をおかして戻ってきたり、刑務所内で事故や自殺で死んでしまったり、精神を病んでしまったりとハッピーエンディングとはなりませんでした。

この辺がドラマのご都合主義とはなっておらず、リアルなんですよね。もともと実話がベースになっているからでしょうか。

あと、女子刑務所ということでレズビアン関係もたくさん描かれていたのですがなかなか興味深かったです。わたし自身はストレートだけどアレックスとかプッセイに、もしゲイだったら恋してるなー。惚れましたね(笑)

ついつい原作の本を読んでみたくなってKindle版を購入してみました!原作の著者はこのドラマの主人公パイパーらしい。パイパーのこと嫌いだったのでちょい不安です。

もしネットフリックスの会員でまだ「オレンジ…」をみていない人がいたら、超絶オススメです。DVDを購入するより安上がりなので、会員ではない人もネットフリックスをぜひ検討してみてくださいね。その価値はありますよ。

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