結論から言うと、お金を全くかけずに勉強するのは「死ぬほど英語好き」な人たちにだけ許された特権です。
「死ぬほど英語好き」ならお金をかけるとか、かけないとか、スクールに行こうかどうしようかなど悩むことも迷うこともありません。
勉強法をあれこれ調べたりすることもなく英和辞書を1冊丸暗記したり、聖書や小説を英語で暗唱したり、朝から晩までシャドーイングをしたりとクレイジーなまでに勉強に取り組むでしょう。
昔の私のように「英語がそんなに好きではない、苦手な」人が英語の勉強をしようとする時はそうはいきません。本当にいろいろと思い悩むもんです。
スクールは高いなぁ
通信講座ってやり通せる自信ないわ
この参考書は本当にわかりやすいのかね
やっぱり勉強法が問題なんでは
などなど心のなかで葛藤が繰り広げられます。
そして時間だけがどんどん過ぎていく…(-_-;)
お金は大事。だからどうしても慎重にはなりますよね。
とはいえ私のようなタイプの人であれば、お金をかけるところはかける、という戦略を取ったほうがいいと思います。ただし、バカ高いスクールに通った方が良いということではありませんよ。
少なくとも参考書や問題集は新品のものを購入しましょう、というレベルの話です。
英語が苦手とか全くできない人が本気で勉強するなら、有料の教材やサービスを適切に利用しましょう。
お金をかけるところ、かけないところを明確にして、きちんと選択するのがベストです。無料サイト、無料アプリ、中古の参考書のみで勉強するというのはやめておきましょう。
通信講座をするくらいなら、スクールに通うほうがいい
自慢ではありませんが、これまで複数の通信講座に申し込み、お金だけ払って終わったことがあります。中学から高校にかけては進研ゼミとか。成人してからは出版翻訳の基礎講座(確かDHCだった)ですね。教材をパラパラ見たくらいで課題も全く提出しませんでした💧
思うに通信講座の教材を勉強し、コツコツと課題を提出して添削してもらったものを復習できる人は、独学でも全然いけそうじゃないですか?
英語に限って言えば、良質な教材が音声や詳しい解説付きで豊富に売られています。その中から自分に合うものをいくつか選んでやったほうが安上がりではないでしょうか...
もちろんライティングに関しては、ネイティブスピーカーにチェックしてもらうことはとても大事ですけどね。
通信講座がスクールと比較して劇的に安いならアリかもしれませんが、教材やCDや添削などあわせてウン万円からウン十万円することも多いです。参考書と問題集を新品でひとそろい買っても1万円いくかいかないくらいでしょう。
独学が無理でどうせお金を使うなら、わたしなら通信講座じゃなくスクールに行きますね。
直接、プロの講師から指導を受けたりクラスメートとの交流で刺激を受けたりした方がモチベーションが維持できるからです。スクールなら通信講座のように学費を払いっぱなしで放置するってことはないですからね。
少なくとも通いますよね?
スクールに行ってもクラスメートとおしゃべりするだけで、英語の勉強をしている気になってるだけだ、という批判もあります。
それでも通信講座の教材を手つかずのまま押入れの肥やしにするよりは、ずーっとマシです(わたしのことです)!
アプリだけで英語学習の全てをコンプリートするのは無理がある
わりと有名なのはリクルートの「スタディサプリ」ですが、月額1980円から2980円ってまぁまぁ高いですね。買い切りのアプリでないのがどうもね。
スタディサプリだけをスキマ時間に1年間やってたらTOEICスコアが300点もアップしました!という感じの体験談をみたことがあります。
あとスタディサプリをずっとやってて、TOEIC950点以上あります!みたいなことを英語系ブログで宣言されている運営者のかたも…
嘘だ!と決めつけるつもりはないですけど
「ホントウなの?」
と疑わずにいられません。申し訳ないんですが(~_~;)
例えばわたしは何度もTOEICを受験していますが、どんなに調子が悪くてもブランクが長くあっても900点を下回ったことはありません。
で、スタディサプリの会員になって「わたしはコレをやってます!」って言うことも可能じゃないですか。あたかもアプリでの勉強だけで900以上のスコアを常にゲットできているかのように。
とまぁ特定のアプリをディスってしまってますが、別に「スタディサプリ」や「スタディサプリ押し」の人に恨みがあるわけではないですよー(^_^;)
しかしながら、アプリはあくまでスキマ時間の暇つぶしというスタンスでしか考えられません。
アプリなら通勤、通学時間とかお昼休み、家事のあいまなど10分から30分ぐらいでササッとやれるので便利です。いちいち机に問題集やノートやら広げなくていいですからね。
ただ机上での勉強も必ず組み込まないと、本当の実力はつきません。アプリだけで暗記、クイズ、ゲーム、テストなどをどっぷりやってもカバーしている範囲は狭いです。
深く広い範囲での学習は、やはり参考書や問題集がベター。しかも月額料金が必要なアプリだと、月に1冊は買える金額が必要ですよね。1年で12冊購入できる金額になります。アプリに参考書や問題集12冊分の密度の濃い内容があるかどうか…よく考えてからにしましょう。
参考書や問題集で独学するかたわら、買い切りや無料のアプリをスキマ時間にやるとか、スクールや通信講座を受講しつつアプリでも勉強するなら全然良いと思います。
スクールはペースメーカー
スクールについてもアプリと同じく、英語の勉強のメインとして利用するのはオススメできません。
ぶっちゃけ独学でコンスタントに勉強を継続できる人なら、スクールは特に必要ないです。意志の弱い人が、あくまで勉強のペースメーカーとして利用するならアリだと思います。
英語のスクールは、寺小屋形式の塾タイプから最先端のメソッドを導入したパーソナルトレーニングまでよりどりみどり。
学費も月1万円ぐらいからウン十万円と幅広いですね。
イチオシはやはりオンライン英会話。1万円前後と月額料金がリーズナブルでいいと思います。実際に通う学校で対面形式で勉強したほうがいいかもしれませんが、費用がどうしても高くなってしまいますから。
ある程度費用がかかってもいい、という人ならスクールに通ってみましょう。できれば宿題や課題を出される、家で予習や復習が欠かせない、というタイプのスクールが理想です。
英語の勉強は、どうしても「どれぐらい時間をかけたか」が重要だからです。
学校だけで勉強する、スキマ時間にアプリだけで勉強する、ということだと絶対的に時間が足りません。目に見えて実力アップをねらうなら週に10時間から12時間が最低ラインになります。
お金をかけてスクールを利用する時は、「スクールに通ってるだけ」ではなく課題をこなさないといけない状況に追い込むことがコツです。
参考書、問題集は新品がいい
最低限、お金をかけてほしいのが参考書や問題集です。絶版でもう手に入らないのならしかたないですが、原則として新品を購入しましょう。
英語に限らず、勉強すると決意したときに新品の教材をそろえると気持ちがいいものですよ。まっさらな参考書にマーカーをひいたり、書き込みをしたりと自分仕様にしていくのが楽しいんです。
…とドヤ顔で偉そうにいってるわたしですが、中古で購入したことがあります。(おい)
でも中古で購入したものって結局ボロボロになるまで使いこなすようになれなかった。
基本的に参考書とか問題集は1回やって終わり、だとあまり意味がないです。人間は忘れる動物なので。何回も繰り返して使い込んでいく…という過程で身についてくるものなんです。
その時に中古の教材じゃなく、新品の状態から使うことでモチベーションは上がると思っています。参考書や問題集なんて、そこまで高額ではないのでケチらないようにしてくださいね。
わたしが英語の勉強でお金をかけたところ
時系列で並べてみます。
高校卒業間近ぐらい(30年ぐらい前💧)
スーパーSIM長文読解講座→よかった。大学受験用だったけど、前から英語を読み下すという当時としては画期的なメソッドの教材でした
※ネットで検索したら今も販売されてるんでビックリ(゚∀゚)です。長く続いているということは良いものなんだと思います!
高校卒業後からアメリカ留学まで
TOEFL受験専門校のセミナー→よかった。TOEFLスコアがアップ。
TOEFL参考書、問題集→役に立った
アメリカ留学から帰国後
通訳学校→よかった。授業料が高かったので業務に必要な時だけ通っていた。
発音矯正のDVDや参考書→よかった。発音が改善した。
英文法の参考書と問題集→役にたった
英単語アプリ→スキマ時間にするようにしているけど継続できない
オンライン英会話→試しに1ヶ月間だけ受講した
翻訳の通信講座→何もせずオクラ入り!
なんだかんだ、結構お金かけたもんだなぁと自分で驚きました。冒頭でもいいましたが、「英語が死ぬほど好き」ならこんなにお金をかけずに独自の方法で勉強できたはず。やはりわたしは英語があんまり好きでも得意でもない人間だということですね…
わたしが英語の勉強で、お金をかけるのを避けたところ
英会話スクール
今だと安い費用ですむオンライン英会話という選択肢がありますが、わたしが留学した頃は高額な英会話学校に行くしかありませんでした。
中学高校とリスニング、スピーキングの授業なんてなかった時代ですから、全く話せなかったんですよ。それで、アメリカの大学に留学とかさすがにヤバいだろとは思いました。
しかしどこの英会話学校も高くて高くて… ただでさえ留学の費用がかかるのに、プラス数十万円とか無理だったんですね。
そういえばリンガフォン英会話、みたいな英会話教材もありましたがやっぱり数十万ぐらいしたはずです。高っ!
いくつかの英会話スクールの、無料体験に参加したことはありました。その時もあんまりシックリこなかったというか、感銘を受けなかったのを覚えています。
Side by Sideのような洋書の英会話テキストを使用して、ネイティブスピーカーの教師が指導していましたが「なんか退屈だなぁ」と思いました。「NHKの英会話」みたいな内容を対面でやるだけ?それでこんなに高い授業料かかるの?ネイティブスピーカーというだけで?と疑問だらけになりました。
結局英会話スクールは行かず、TOEFL受験専門校だけ半年ぐらい通ってから渡米しました。英会話には苦労しましたが、英会話スクールに通っていた人と比べて極端に「話せない」というほどでもなかったですよ。別に行かなくてもよかったんだと思いましたね。
まとめ
お金を全くかけずにやる、というのは賢明とはいえませんが、何十万とか百万とかバカ高い金額を使うのも考えものです。
経済的に余裕があるし時間をお金で買いたい、ということなら高額なスクールもありかもしれません。
とはいえ普通は、なるべく安くあげたいと考えているのではないでしょうか。
問題集と参考書は新品でそろえて、ペースメーカーとしてオンライン英会話を利用するというのが1番コスパが良さそうです。
ちなみにオンライン英会話は、講師がフィリピン人だけ、日本人とフィリピン人、ネイティブスピーカーのみ、などスクールによって違います。
初心者の人にはフィリピン人と日本人の講師がいるオンライン英会話がおすすめです。英語で外国人と話すことに慣れる、不明点は日本語で解説してもらう、ということが可能ですから。
これから英語の勉強に取り組む人の参考になれば嬉しいです(^_^)