留学は大変、だけど楽しい。
留学は未知の世界、そしてスリリング。
ひとりでも多くの人に留学してみて欲しいと願ってやまない私ですが、長期留学となるとなかなかハードルが高いですよね。
語学留学だと1ヶ月ぐらいから可能なので、忙しい社会人や長く日本を離れることが無理な人でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。
短期の語学留学であっても、海外旅行とは全く次元のちがう体験ができるのでオススメですよ。
私自身は語学留学をせずにいきなり短期大学に学部入学をしましたが、それは予算の関係で仕方のないことでした。学部に入学できるレベルの英語力があったとしても、本当は語学学校で最初に肩ならしをしておいた方がいいです。
その理由2つあります。
1.学生へのサポートが手厚い
語学学校の方が留学生の為のケアが行き届いており、アクティビティも充実しているからです。これは語学学校が留学生のための機関であることを考えると当然かもしれませんね。
私はアメリカでの生活スタートからホームステイ先でのトラブルにみまわれましたが、ステイ先を紹介してくれた大学の留学生事務局では何もしてくれませんでした。紹介するけどその後のことは知らない、というスタンスでした。
その他、大学生活や銀行口座開設などもひとりで悪戦苦闘することになり1年目は本当にストレスフルな毎日でした。アメリカなんてもう嫌だ、日本に帰りたいと何度思ったことか。
苦労も今となれば楽しい思い出…といえるのは10年以上たっているからであって、当時はかなり心がすさんでいました。
ストレスからアメリカのスーパーで売っている舌がしびれるぐらい甘いデコレーションケーキを丸ごと食べたり、夜な夜な冷凍のフライドチキンをどか食いしたせいで12キロも太りました。どう考えたって心身ともに不健康そのものだったわけです。
後になって語学学校にいた日本人達と仲良くなってわかったのですが、語学学校だと留学生アドバイザーやコーディネーターがいて色々と面倒をみてくれるんですよね。
ホームステイでのトラブルも、相談したらステイ先をすんなり変えてもらえたとか。
そして、教会でのボランティアに参加したり小学校に折り紙を教えに行ったりと現地のコミュニティに親しめるようなプログラムが用意されていました。彼らは私と違ってアメリカ生活を満喫していたのです。
2.自分以外に日本人の生徒がいるので心強い
日本人がたくさんいる語学学校は避けよう、せっかく留学して日本人同士でかたまっていては意味がない、ということはよく言われることです。
わたし自身もそう思っていました。確かに授業以外は日本人同士で日本語オンリーということだと何のための留学かわかりません。
しかしですね、何かあった時に日本語で相談できる、愚痴を聞いてもらえる環境というのは大事ですよ。つたない英語でアメリカ人や他の外国からの留学生に話を聞いてもらうのも勉強にはなりますけど、100%伝わるわけではないのでモヤモヤは消えません。
日本人同士だと文化的バックグラウンドが同じなので、やはり互いに理解しやすいです。
もちろん、日本人だって気の合わない人とは、どうしたってわかりあえないかもしれませんが。
とにかく日本人とはからまない、日本語は話さない、という鉄の意志を持った留学生もいます。
英語をマスターするために、あるいはテストのスコアを上げるために最大限の努力をするという意味では立派だと思います。
ただ、個人的にはそこまでガチガチに日本語を話す日本人を排除する必要があるのかなぁと思うんです。極端な話、英語力の強化ということでいえば留学しなくても国内にいながらできるんですよ。留学経験なしの英語の達人なんて日本にゴロゴロいますから。
留学の醍醐味は現地で生活して、文化的バックグラウンドの違う人たちとコミュニケーションを取ることではないでしょうか。日本人のいない、英語オンリーの環境にあるわけではないと思います。
そして現地での生活では何が起こるかわかりません。わたしも留学前に経験者の体験談など必死で探して読んでいましたが、実際に留学生活がスタートすると予想もしなかった事が次々と起こりました。
そんな時に身近に日本人の知り合いがいると精神的にも助かることの方が多いです。
また、日本にいた時には知り合えなかったような人と仲良くなり、長くつきあえる親友となることもあります。
一方で、語学留学するにあたって注意点もあります
事前にできるだけ英語の勉強をして中級以上のクラスに入れるようにする
初級レベルのクラスだと、本当に基本的な中学レベルの英語を習うことになります。
いくらネィティブスピーカーの資格を持った教師から教えてもらえるといっても基礎の基礎をわざわざ海外で勉強するのはもったいないです。
また、初級レベルの人は英語で英語を勉強するより日本語で勉強した方が圧倒的に習得が早いです。なぜなら日本語で英文法を説明された方が理解しやすいからです。
基礎レベルぐらいは日本でサクッとやっておきましょう。
英語を英語で教える ”ダイレクトメソッド”という方法は何故か日本でもてはやされていて大手英会話学校などでは初心者クラスから英語で授業をおこなっていたりします。
実はアメリカ留学から帰国後に、そういった英会話学校の講師募集に応募して合格し、研修の途中で離脱した経験があります。
いや、これは違うだろう…という強い違和感を感じたからです。
10歳以下の子供なら英語の環境で勉強しているうちに自然と英語をマスターということも可能ですが、15歳以上ぐらいなると理論として文法を理解できなければ土台を築くことはできません。
英語で英語を学ぶ、という段階へは中級以上の実力を持って進むべきです。
中級以上のクラスでは学習する内容も初級レベルより濃くなりますが、既に基礎はできているので英語での授業も問題なく理解できるでしょう。
ということで最低限でもやっておいてほしいことは
・中学レベルの英文法 (できれば高校レベル)
・英単語暗記 3000語 (できれば5000語)
・発音(基本だけでOK)
もうひとつの問題は初級から中級クラスは日本人が多いということです。
中上級以上のクラスに入ると日本以外の欧米やアジアからの留学生の比率も高くなるので、英語を母国語としない外国人と英語でコミュニケーションを取る機会も増えます。
英語が母国語でない外国人と話すのは英会話の勉強のスタートとして実は理想的なんです。
お互い英語が外国語なので、間違いをあまり気にせず話せます。心理的なハードルはグッと低くなりますから。
わたしは留学当初は台湾や香港からの留学生と仲良くしていました。ぶっちゃけ、彼らはネイティブと遜色ないくらい英語ペラペラでしたが、それでもアメリカ人と話すよりはずっと安心感がありました。
留学先で日本人だけでかたまらないようにする
繰り返しになりますが、日本人と仲良くするのは別にいいんです。問題があってどうしたらいいかわからない時など相談したり情報交換できるのはいいことだと思います。
ただ、日本人ばかりと常に行動を共にするのがよくないということです。
他国からの留学生や、現地の人たちと積極的に交流するようにしましょう。
そのためにも先ほど説明したように、中上級以上のクラスに入れるようにしておくのが重要です。
打ち込んでいる趣味(スポーツや音楽など)があって、英語をほとんど話すことなく同じ趣味の人たちと仲良くなれる、というような特殊なケースもありますがそれでも英語力はあるに越したことありません。
最後に、語学留学でネィティブスピーカーと交流するために
今や日本のアニメや漫画は世界的にブームとなっています。
例えば現地のアニメ、漫画好きの人たちと交流できると楽しいかもしれませんね。
わたしが留学していた20年前でもキャプテン翼とか、アメリカやヨーロッパで放送されていてアメリカ人のクラスメイトに日本のマンガを読んでみたいから日本語の勉強をしたいと熱心に話かけられたこともありました。
茶道や着物や華道などの日本文化もいいですが、あなたがもしアニメや漫画に詳しいならその話題でネイティブスピーカーと盛り上がれる可能性大ですよ。
以上、長くなりましたが語学留学を検討している人へ個人的な留学経験をもとに語りました。
もしよろしければ参考にしてもらえたら嬉しいです。