さて2020年も半ばになってからようやくiPhone5sを捨て、iPhone7へと乗りかえた私です。
え、今さらiPhone7なの?とツッコまれそうですが(^_^;)
べつに古いバージョンのiPhoneを愛してる、という訳ではなくスマホを持っていてもほとんど使わないのでこだわりがないんですよね。
何ならケイタイ無しでも生きていけるんじゃないかと思っているぐらいですから…
通勤電車でも待ち時間があってもスマホをめったにいじらないし、日常的に電話をかけたりかかってきたりするわけでもない。なんでこんな状況で月に7000円も支払っているのかとふと疑問をもったわけです。
周りに聞いてみるとケイタイに月1万円前後かかるのは当たり前だとか、格安simで最新機種で月2000円以下だとか人によってバラバラ。
ヘビーユーザーならお金をかけるのは当然としても、超ウルトラライトユーザーのわたしが普通に大手キャリアのプランで何年も放置していたのはよくなかったですね。
とはいえ今回キャリアを解約して某格安モバイルで新規契約、iPhone7へと機種変更という流れを経験して痛感しました。
やっぱり、安いもの(iPhone7)にはウラがある。
本記事ではiPhone7が到着してから開通するまでの5日間のストレスフルな体験を恥をしのんで書いていきます。格安スマホへの乗りかえを検討しているひとの参考になれば幸いです。
長文です。。。
※忙しい人へサクッと結論※
格安スマホの端末やプランに問題があるというより、今回のわたしの壮絶な体験は「iPhone7」を選んだのが悪かったということにつきます。
Day 1 iPhone7が到着、ヤッター!そして天国から地獄の日
申し込んでから6日でiPhone7が到着、いそいそと箱をあけて最新のiPhone11のスペックなどは考えないようにしながら
「おお、さすがiPhone5sより薄くて画面が大きいー!」
とひとしきり感動する。そして同梱されていたSIMカードを慎重にトレイにセットしiPhoneの電源を入れたら画面にでましたよ、「Hello」の文字が!
次へ、言語は日本語選んで、次へ、次へとサクサク進んで
「iPhoneをアクティベート中です」という表示がでてクルクルが始まった。
まぁ時間はある程度かかるんだろなーとのんびりとPCでネットサーフィンしつつ待っていたら
「アクティベートできませんでした」とな。
この時はまだ余裕で何回か「Hello」に戻ってやり直す。しかし…何回やっても同じ。
なんとなく嫌な予感がめばえてくるのを抑えつつ、ノートPCにiPhone7をつなぐ。
そう、わたしのPCは天下のMacBook Pro(!)なのだ。iPhoneとの相性はバツグンのはず。つないでiTunes使ってアクティベートすればOKよ。
それでも…できない。iTunes上で繰り返し試しても下のような同じエラーになるのだ。
アクティベーションができませんでした。iPhoneを同期できません。The operation has timed out.
SIMの出し入れやiPhoneの再起動なども何度も試してもダメだったので、あきらめて格安モバイルのサポートセンターに電話をした。
iPhone7がアクティベーションできないことを説明すると、
「それはiPhoneの問題と思われますのでアップルさんへ連絡してもらえますか?」とのこと。
回線切替してしまっているため、iPhoneが使えない状態であっても当日から課金されることは変わりないと言われる。
つまりアクティベートできずiPhone7は使えないし、古いiPhone5sがすでに停止してしまっている状態でも料金は取られるらしい。なんで?!
その時点で18:00過ぎ。コロナの影響でサポートセンターの受付時間がどこも短縮されていたせいで、アップルサポートに連絡できるのは翌日となった。
モヤモヤしながら寝る。
Day 2 アップルサポートの対応に激怒した日
アップルサポートはおそらく繋がりにくいに違いないと思い、受付スタートのAM9:00になった瞬間に電話する。
そこからなんと5人のオペレーターとのやり取りが夕方17:00すぎまで断続的につづくことになるとは誰が想像しよう。。。
オペレーター1→ 私のMacBook ProのOSが最新ではないのでアップデートしてください。そしてiPhone7をつないでアクティベーションを再度試してみて、もしできなかったらまた連絡くださいと言われる。
OSをCatalinaにアップデートしてiPhone7をつなぎ、アクティベーションにトライしたがダメだった。同じエラー。
オペレーター2→PCのOSアップデートをしてもだめだったと伝えると、リモートでお客様の画面を確認してもいいですかと言われる。
どうぞどうぞとオペレーターに私のPC画面のエラーを確認してもらう。さらに何度かiPhone7をつなぎ直してアクティベーションを試す。iPhoneリカバリも試すもすべて同じエラー表示となる。
別のPCで試せないですかと言われる。他にPCは持っていないので試せませんというとiPhone7の修理対応になります、メールで修理手配の手続きを案内するので手順にそってお客様の情報を入力してくだされば大丈夫です!とのこと。
新品を購入してなんで修理対応なんだよ交換しろよと思ったが、もうやり取りするのがメンドウで了承する。1週間ぐらい電話が不通になっても、どうせそんなに使ってないんだしいいか、課金されるのも腹が立つけどもういいわと投げやりにもなっていた。
とにかく一件落着したかったのだ。しかし…この後予想外の展開に!!!
メールで送られてきた修理の手順にそってWeb上で手続きをしていると、
「あなたのiPhoneの問題箇所を選んでください」という項目があり
そのなかに「アクティベーションできない」がない。
画面が損傷している、とか電源がつかない、とかズラズラ並んだ項目から選べるものがない。
そして再度アップルサポートに電話することになる。
オペレーター3→このオペレーターの対応が最悪だった。なんとオペレーター2の対応内容をちゃぶ台返ししたのだ。
「アクティベーションできないという問題では修理対応はできないことになっています。こちらのポリシーなんです。何度もリカバリを試してアクティベーションをやり直してもらうしかありません!」
ここで温和な(?)わたしもブチ切れる
「じゃぁさっき対応してくれた人はなんで修理の手続きを案内したんですか?嘘だったんですか?あとこれ私のPCをアップデートしろとか他のPCで試せとかいってますけどiPhone単体でアクティベーションできないのがおかしいんじゃないんですか?PCを持っていない人はどうするんですか?」
そもそも、本当にアクティベーションできない場合は修理対応ができないというなら
「先ほどの案内が間違っておりまして、申し訳ございません。修理ではなくもう少しお客様に試していただきたいのですが…」とかふつう謝罪してから説明にはいるものじゃないんですかね。
なんで逆ギレ気味のオペレーターに上から目線でえらそうに「何度もやり直せ」とか言われるんですか??
この後もこちらから色々質問してもロクに答えられなかったこのオペレーター、信じられないことに話の途中で電話を切りやがったー!
「わたしは間違っていない、先に対応したオペレーターが間違った案内したのに何で私が文句言われなきゃいけないの!キーッ!!」ってとこですか。
わたしとしても客をサポートする気のないヒステリックなオペレーターと話を続けたくなかったので渡りに船とすぐに電話をかけなおす。
すぐでないと、同じオペレーターにつながるリスクがあるのでね。。。
オペレーター4→何度iPhoneリカバリしてもだめなんですね、PCのOSをアップデートしてもダメだったんですね、他にPCは持ってないんですね、色々と経緯があったようなので少し履歴を確認して調べてから30分後に折り返しますとのこと。
で…1時間たっても折り返し電話なし。おいっ!!
この時にはアップルから受付番号が発行されてメールで送られてきていたので、その受付番号をクリックし、ホームページで電話相談予約を入れる。「今すぐ希望」にしたら本当にすぐに電話がかかってきてビビる。
オペレーター5→電話をかけてきた人はスペシャリストだという。これまで対応してくれていたオペレーターより上のポジションにいる人と推測される。
何度も何度も電話してるし、ながーい履歴も残っているし、ここで「クレーム対応のスペシャリスト」を私の担当にしたのかもしれない。
というのも、そのスペシャリストがのっけから
「お客様、色々とご不便な思いをされて大変でございましたね。誠に申し訳ございません!」と平身低頭な口調で話しだしたのだ。
とにかく私をなだめる作戦にでたようだが、話す内容はたいして変わらない。
またしてもPCにiPhoneをつないでアクティベーションを「今度は別のケーブルを使って」「PCの別のポートにさして」試せとのこと。
同じエラーがでるのをまたリモートで確認してもらう。そして「ちょっと詳しくこの状況を記録に取りまして、エンジニアに相談をさせていただきます」と言われる。
そのうえ「エンジニアに相談しますと通常8日から10日ほど回答までお待ちいただくことになると思います」だとー!!
「いやいやいや、おかしいでしょう!今新規で申し込んで送られてきたiPhoneが使えないんですよ?私なにもしてませんよ?で、10日も回答を待ってそれから修理しないといけなくなればさらに1週間ぐらいかかるんですよね?2週間以上使えないスマホのために課金されてるんですけど!!」
わたしの勢いにおされたのか
「なるべくですね、私の権限を使って迅速に回答してもらうようにしますから!」と慌てて言われる。
ほぼ1日アップルサポートに翻弄されて疲れきってしまい
「じゃあもうそれでお願いします。」と話を終わらせる。
ワインをがぶ飲みして寝る。
Day 3 アップルのエンジニアからの返答「別のPCでアクティベーションを試せ、話はそれからだ」に驚愕した日
朝イチ(9時ピタ)に電話。アップルのスペシャリストが歓喜の口調で
「お客様、エンジニアからの回答が返ってまいりましたー!」と言う。
「どんな回答ですか?」
「えーやはりですね、今使ってらっしゃるパソコンとの相性の問題があるかもしれない、ということもありまして別のPCにつないでアクティベーションを試してほしいと。そして別のPCでもエラーが出たらそのエラーについてまた調査するということなんですね。」
はぁぁーっ?!!
これがエンジニアからの調査結果ですか?
こんな回答に1週間以上も通常は待たされるんですか??
なんとか力を奮い起こし、あまり怒りを全面に出さないよう気をつけながらスペシャリストに納得できないことを伝える。
わたし「ほんとうにエンジニアが調査なんてしたんですか?”ああ、iPhone7がまたアクティベーションできないんだね、すぐ交換するわけにいかないからとにかく色々ひと通り試してもらって!ケーブルかえてポートかえてPCかえてアクティベーションを何度でも繰り返してもらえ”ってただ言ってるだけのような印象があります」
スペシャリスト「……」
わたし「それにネットで検索したらiPhone7はリコール対象ですよね。わたしのiPhoneの型番はリコール対象のA1779ですが」
スペシャリスト「ええ、確かに。ですがこのリコールの対象はアクティベーションの問題ではないんですねぇ。圏外になるという問題なので…」
興味のある人は iphone7 リコールでグーグル検索をお願いします
わたしの静かな怒りを理解したスペシャリストが最後に
「私の権限で特別の対応をいたします!お手数ですが店舗にiPhoneをお持ちいただき、そこでアクティベーションを試してもダメだったら交換してもらえるようにいたします!」
「つきましては店舗での修理予約をお客様で取っていただけますでしょうか。それから私の方でそのお店に連絡を取ります。特別に交換してもらえるよう手配いたしますから」とのこと
話がいちおう進んだので溜飲が下がったものの、家から行ける範囲の店舗の予約は取れない状態。日付が変わってすぐの時にチェックすると予約の空きがオープンになるので翌日に予約を取ってくださいと言われる。
翌日にすぐ店舗の予約を取れるように早めに就寝。
Day 4 ただ静かに待機してた日ー担当スペシャリストの休日
前日のスペシャリストとの会話の最後でいわれたこと↓
「わたくし、明日は休みを取っておりまして対応することができません。ですのであさってお客様にわたくしからお電話しますので、その時に予約した店舗名と日時を教えていただけますでしょうか。」
よくよく考えたらおかしいんですよね。なんで担当のスペシャリストが休みだからってわたしも待機してるのか。。。部下じゃないんだから!
安物買いとはいえ、いちおうお客様なんだけどね。もう諦めのほうが大きくて感覚がマヒしてしまった感じ。
家から30分の店舗(アップルの正式サービス・プロバイダー)の修理予約をサクッと取って寝る。
Day 5 グランドフィナーレ~正規サービスプロバイダーであっさりとiPhone7を交換してもらった日
朝イチで電話をしてきたスペシャリストに「本日3時に〇〇店で予約取りました」と報告する。
「わかりました。店舗に連絡して連携します」とのこと
その2時間後、再度連絡してきたスペシャリストいわく
店舗にiPhoneの交換をしてもらうようかけあったが、持参したiPhoneがアクティベーションが出来なくてもすぐその場で交換できるとは限らず、そこでエラーを確認して修理対応になるかもしれない。100%交換してもらえるとは保証できない。
→話が違うだろと思ったが面倒になり「はいはいわかりました」と答える。
もうなんでもいい、とにかく誰かにiPhoneのアクティベーションを試して確認してもらいたい、そこからまたゴチャゴチャいわれたらもう格安モバイルを解約してiPhone7は捨ててしまうわ!ぐらいの気持ちだった。
ところがお店に持っていったらアッサリと交換してもらえたというオチに。
店舗では担当者がわたしのiPhoneをみて、アクティベートができない症状を説明しだしたとたんに ”ああ、またこの問題ですね…”という表情になる
「いちおう中を開けたりして確認はします。ここのPCにつないでアクティベーションもやってみますが、交換対応できると思います」
ブラボー!
わたしの持参したiPhone7のチェックをしてから素早く新しいiPhoneを持ってきてアクティベーションもサクサク目の前でやってくれ、電話が着信するか、音声はしっかり聞こえるかなども確認してくれる担当者。なんて素敵なんでしょう。
このとき偶然にも隣に座っていたお客さんがわたしと同じ問題でどうもiPhone7を持ち込んでいたようだった。
「このiPhone7は購入したばかりなんですね?で、アクティベーションできないと」
「そうですっ!!」
みたいな会話が聞こえてきたので。。。
犠牲者は多いのだろうか。
とここまで長ーい体験談を読んでいただいた人は誰しも気づかれたとは思うんですが
結局のところ、サポートに電話するんじゃなくて速攻でお店に持って行ってたほうがストレスが少なく、早く解決してたのでは?ということですね。
これはぶっちゃけわかりません。
もしかして別の担当者だったら、または別の店舗に行ってたら違った対応だった可能性もあるかもしれません。
ただアップルサポートの対応には「iPhone7でアクティベーション出来ないといわれてもすぐには絶対に交換するな。ありとあらゆる手段で何度でもアクティベーションを試させるんだ」という強い意志を感じますね。
なのでアップルサポートには連絡せずに最初からお店に持ちこむ方が、その場で確認して交換か修理という判断をしてもらえるという意味でストレスは圧倒的に少ないでしょうね。
余談ですがわたしは10年ぐらい前にインターネットプロバイダーでテクニカルサポートとして2年間働いたことがあります。
今回のアップルサポートのオペレーター、スペシャリストとのやり取りの中でかつて自分がお客様に製品について何とかすぐ解決しろ、交換しろ、修理しろ、という要求をつきつけられていた日々を思い出しました。
自分がカスタマーサポートとしての立場で仕事をしていたことがあるので、アップルサポートのひとたちも大変なのはわかります。
でもDay2で接したオペレーターはスペシャリスト以外、全員アンプロフェッショナルな対応でした。アップルサポートのマニュアルにあるのか全員がまず最初に
「最後までしっかりとサポートさせていただきますので、ご安心ください!」なんて言ったましたが、誰ひとり実行できてないじゃないですか^^;
とりあえずその場を乗り切ってあとは別の人に対応させればいいのだ、みたいな感じ。
まして途中で電話を切ったり、折返し連絡しますといいながらかけなかったりと私が働いていた職場でそんなことしたら大問題になり契約更新してもらえないぐらいのレベルの対応ですよ。
Day 8 おまけ。iPhone交換後にアップルから送られてきたメールについて
アップルよ、iPhone7問題でさんざん振り回されたわたしに最新のiPhoneSE、iPhone11はいかがですかというメールを送ってくるのはよせ。
「ねっ、古いバージョンのiPhoneを安く買ったらよくなかったでしょ?やっぱり新製品の方がいいにきまってるんだからさ!」というアップルのささやきが聞こえてくる。
有名ブランドなのにプライドがないんですね。
iPhone7に問題が多いことわかってるんなら出荷するのやめて最新バージョンのみ販売すればいいのに。格安モバイルで「不良品」の在庫処分なんてスティーブ・ジョブズも天国で泣いてるよー(たぶん)
最初に結論として書いた通り、今回とにかくiPhone7というリコール対象になっている端末に対するアップルのサポートポリシーがひどかったことにつきます。
とはいえ一番悪かったのはよく調べもせずにiPhone7を選択してしまった私でしょう。
私はアップル信者というほどではないですが、PCはこの10年ぐらいMacBookを愛用しています。MacBookではなんの問題にも遭遇したことがなかったのでアップル製品であるiPhoneでこんな状況になるとは想像できなかったんですね。
安いものを買ったならトラブルを覚悟せよ。買う前にネットで検索!!
ということを今回の一連の出来事で学びました。この記事もiPhone7とか格安モバイルで検索した人の目にとまって参考にしてもらえることを願ってます。