英語学習

アメリカの大学を卒業し、翻訳の仕事もしているのに英検1級のライティングが無理な件

投稿日:

5年間の留学生活を終えて日本に帰国後は、英語を使用する仕事をメインに派遣社員として働いていました。社内翻訳や通訳の経験もあり、その間に2年ほど通訳学校に通っていたこともあります。副業として在宅での翻訳経験もあります。

そんな私の英語力ですが、帰国後に受験したTOEICは920点。その後、通訳学校で教師に英語力が弱いと指摘されてから英検1級、TOEIC満点がクラスメイトにゴロゴロいる事実を知り衝撃を受けました。彼女たちは留学経験のない英語の達人たちでした。

そして英検1級を持っている人が授業で通訳するのを聞いていると、語彙力が飛び抜けて高いという印象を受けました。

英検1級というのはレベルが高い試験なんだな、勉強して受験してみようかなと思ったことを覚えています。

今思えばその時に受験しておくべきでした。当時の英検1級のライティングは今とは形式が違って日本語の文章を英訳する問題だったんですね。2004年からトピックを与えられて自由作文をする形式に変わりました。

TOEIC受験のついでに英検1級も受けてみようかなと挑戦した結果

結局いそがしいのにかまけて英検を受験することなく年月は過ぎ、2016年に久しぶりにTOEICを受験しようと思った時についでに英検1級も申し込みました。

なんの対策もせずに、英語力がキープできてるか確認ぐらいの気持ちで試験に臨んだのですが結果はTOEIC945点、英検1級1次試験不合格でした。

英検の結果通知書のスコアを見るとライティングが極端に悪かったです。項目別では内容、構成、語彙、文法というカテゴリで採点されていて内容のスコアが特に低い。内容が悪いということでしょう。(というか内容がない)

リーディングやリスニングと合わせてトータルのスコアでは、合格まであと1歩というところだったので英作文対策をして再チャレンジしようかな…とも考えたんですが未だ二の足を踏んでいます。現在の英検1級ライティングの問題がわたしにとっては理不尽なものに思えるからです。

ぶっちゃけ、提示されるトピック(お題)がでかい

わたしが受験した2016年10月第二回の英作文トピックは↓のとおりです。

TOPICShould democratic nations actively promote the spread of democracy to nondemocratic nations?

https://www.cel-eigo.com/contents/essay/1610.html

CEL英語ソリューションズ 公式サイトより

この問題を読んだ瞬間のわたしの頭の中はこうでした。

…みんしゅしゅぎ国は、ひみんしゅしゅぎ国に積極的にデモクラシーを推進していくべきか?

えーと民主主義の国って日本がそうだから、例えば日本が中国やキューバのような国に民主主義を広めていくべきってこと?

そうすべきかどうかなんて知らないよ。

民主主義の方がいいとは思うけど押しつけるのも違うんじゃない?

そもそも日本にそんな他国の主義に干渉する根性があるのかな。

でも、民主主義を促進していくべきではないなんていうのもマズイのかな。

なんだこの問題は、どう答えろっていうんだ! ←最後に逆ギレ

英検対策のサイトや問題集などには、自分の意見を根拠を示しながら論理的に書きましょう、とある。

自慢ではないですが、留学時代に提出しないといけないレポートを常にかかえて毎日のようにライティングしていました。

その時に自分の意見を明確に、論理的に、根拠となる資料文献を引用しながら記述するトレーニングを徹底的に受けたんですよ。これができていないとレポートを突き返されて単位が取れません。

だから英検のライティングでもそれができない訳ないと思うんですが、無理なんです。

自分の意見を述べるにあたって参考にするものを与えられず、ただトピックだけを提示されるからです。

しかもトピックが…でかい、でかすぎる。

過去問を見ていると、

「世界平和は達成可能なゴールか」「世界の貧困は撲滅可能か」

なんていう途方にくれてしまうお題が多いです。

「そんなことわたしに聞かれても知るわけないでしょ」とまでいいませんが「さぁ…どうでしょうねぇ。世界は平和に一つになれるかもしれませんね。わからないですけど…」みたいな感想しか出てこないです。情けないことに。

たった250ワードで壮大なテーマについて参考文献もなく語る苦痛

英検1級のライティング対策としてよく勧められているのが、日ごろから新聞を読んだりして時事問題について考えておくということです。

わたしも英検対策としてではなく、いち社会人として日常的にニュースはチェックしています。今だったらイギリスのEU離脱、プラスチックゴミの問題、日米貿易交渉のゆくえなどです。

でも、民主主義国が社会主義国に対してうんぬんなんてことまで考えないですよ。国連職員じゃあるまいし、世界平和とか世界の貧困なんて、一般市民にとってテーマが壮大すぎませんか。

しかも文字数が250ワードですよ。イントロと結論を含めて5-6段落で3つの理由(根拠)を説明して書かないといけない。250ワードぽっちだと大した内容は書けないですね。

もはやわたしを悩ませているのは英語での作文の問題ではなく、壮大なテーマについてシンプルに語れるかどうかということになります。

つまりわたしにとって英検1級のライティング問題は、日本語で書けといわれても難しいということです。

翻訳でも特に英訳をメインに仕事を受けてお金を稼いでいるわたしが、英検1級のライティングでこけてていいのか

仮にも英語のプロとして仕事をしているのに、正直いって恥ずかしいです。

留学していた時は苦労して書いたレポートを教授に

「興味ぶかい考察だった、議論も説得力があってワンダフルだよマサミ!」

とほめられていたというのに、なんで日本の英語テストでライティングができないんだろうと思います。

世の中には英検1級を毎回受験して、連続○○回合格!という人も存在します。そういった達人はわたしのように逆ギレせずに、むしろ楽しんでライティング対策もしてるんでしょうね。

現在のわたしのTOEICスコアは950点。英検1級はあきらめてTOEIC満点とるために頑張ろう、という気分にもなれず悩んでいます。

どんなデカいテーマでも250ワードで語れるように特訓するべきでしょうか。

それとも、運よく語りやすいテーマ(教育、社会問題など)にあたるまで毎回受験してみればいいんでしょうかね。

ただ、そこまで頑張って英検1級を取得できたとしても日本のビジネス社会においてはTOEICの方が幅を利かせているのが現実です。苦労して1級合格してもそんなにメリットがないような気もするし、悩ましいです。

1部の英検1級ホルダーがTOEICを

「簡単な試験だ」

「満点とっても英語の実力があるとは限らない」

と批判していても、企業の面接で聞かれるのはTOEICのスコアですからね。

実際には英検1級、といってもそれがどれだけ難易度が高いものか、TOEICとどのように性質が違うテストなのか知らない人の方が多いと思います。

ちなみに英検1級持ってなくても通訳翻訳は可能です

もちろん持っていた方がいいのかもしれませんが、通訳や翻訳の仕事をするにあたってTOEICのスコアしか持っていないからダメということはありません。

通訳や翻訳の世界では、英検もTOEICも受験したことがない人がトップクラスの実力者としてたくさん活躍しています。

ある通訳学校の講師(現役の同時通訳者)いわく、

「通訳に必要な英語力なんて試験ではかれるものではない」

とのことです。

わたしは英検1級は不合格、TOEICも満点を取れない中途半端な英語力ですが仕事での通訳や翻訳はできます。実務で求められる英語力は別のものだからでしょう。

それでも英語のプロとして英語学習について語っているのに不合格のままでいいのか、とも思うので今後再受験はするかもしれません。

なんとか有効なライティング対策をみつけて実行し、晴れて合格したあかつきには「英検1級のライティングなんて簡単です」というタイトルで記事を書きたいものです。

-英語学習

Copyright© MasamiBlog , 2022 All Rights Reserved.